MT4のEAをプログラミングで自作するまで

プログラミングで自作するまで

FX自動売買ができるMT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)は、プロや専門家が作成したプログラムで24時間自動売買ができる世界中のトレーダーに愛用されているシステムです。MT4のEAを稼働させれば24時間パソコンの画面を見ていなくてもシステムが自動でトレードを続けてくれるので忙しいビジネスマンの方でも手軽にトレードが続けられ、FXの敵である人間の感情を排除したトレードができるのが大きなメリットです。

MT4のEAは有料のものから無料のものまで様々な種類から選べますが、価格が高ければ優秀なEAというわけではなく、自分に合ったトレードスタイルのEAを見つけることが大切です。EAの種類(トレードスタイル)には、スキャルピング、ナンピン・マーチンゲール、スイングトレード、イフダンなど様々あります。初心者の方はまず色々試してみてメリット・デメリットをそれぞれ理解しておくと良いでしょう。EAを入手したら、自らバックテストやフォワードテストでEAの成績を検証し、最適なEAを見つけ出すことがEAで稼ぐためのポイントです。また、1種類のEAが全ての相場で勝てるということはないので、相場に応じてEAを切り替えるなどの対応ができるようになってくると更なる利益が期待できます。

実際のMT4のEAでの自動売買に慣れてくると、自分の思い通りのトレードスタイルのEAを自作するという選択肢が出てきます。EAを自作するにはプログラミングの知識が必要となりますが、プログラミングの経験がない方でも書籍などでプログラミングを学びながらEAを自作できるようになった方は多くいます。MT4のEAやインジケーターは「MQL4」というプログラミング言語で書かれており、アマゾンなどで入門者向けの書籍を購入して自作を進めていくという流れになります。MQL4はMT4専用のプログラミング言語なので、MT4のEA自作入門のための書籍を探してください。MQL4はC言語がベースとなっているのでC言語の経験がある人はとっつきやすいと思いますが、C言語の経験がない方はC言語を学ぶ必要はありません。MQL4とC言語にはある程度共通する部分がありますが、全く別の言語ですので、MT4のEA自作という目的ではMQL4だけ学習するのが効率が良いです。

プログラミングの経験がない方は、プログラミングと聞くと非常に難しいイメージを持っているかもしれませんが、EA自作において必要となるプログラミングは、一から全て書くというよりは、サンプルのソースコードの一部を書き換えながらカスタムしていくイメージで進められるので思っているより簡単にできるようになると思います。「if文とfor文」、「OrderSend()とOrderClose()」など、一度理解すればすぐに使いこなせるようになりますので、迷っている方はまずは実際に手を動かして始めてみましょう。

MT4のEAを自作するためのプログラミングの基礎が身につけば、あとはどんなEAを作りたいかのアイデアを整理して、実装していきます。これはEAで自動売買を続けているうちに自然と「こんな機能があったらいいのに」など考えるようになっていると思います。例えば、「この曜日のこの時間帯にはトレードを避けたい」と考え、取引しない曜日や時間を指定する機能を実装。金曜の終値と翌月曜朝の始値のギャップを埋めようとする「窓埋め」を利用したトレードで勝ちを狙う。過去一定期間の高値・安値を突破したことをシグナルとする「ブレイクアウト」で勝ちを狙う。複利システムを実装して高い資金効率を目指す。など様々なアイデアがあると思います。

EAをプログラミングするにあたっても、EAがどのように取引を行うか知っておかなければなりません。MT4EAの無料配布サイトでは、優秀なEAを完全無料で配布していますので、ダウンロードすることが使用することが可能です。